康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 413 ページ)
【卯集中】【戈部】戡;康熙画数 13;頁碼 413 頁上段 17 行。『広韻』に口含切、『集韻』『韻会』『正韻』に枯含切とあり、音は「堪」に同じ。『説文』に「刺す」と釈す。字形は戈に従い、甚を声とする。もと「𢦤」と書き、今「戡」と書く。『尚書・商書』に「西伯黎を戡ず」と見える。『爾雅・釈詁』に「殺す」と釈す。『広韻』に「勝つ・克つ」と釈す。また「堪」に通ず。郭璞『爾雅注』、『尚書』を引いて「堪黎」と作る。また「龕」に通ず。『揚子・重黎篇』に「劉南陽を龕ず」と見え、注に「取る」と釈して、「戡」と義を同じくすとす。また『広韻』『韻会』に張甚切とあり、小斫の意。あるいは「揕」とも書く。また『韻会』に竹甚切とあり、これも刺すの意。按ずるに、『説文』は「𢦤」を殺すと釈し、「戡」を刺すと釈して、義やや異なる。今の字書はいずれも両者を一字に併せる。