康熙字典解説
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【戌集中】【革部】鞠;康熙筆画:17;頁碼:1389 頁 05 行
古文。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に居六切、音は掬。『説文』に「踏鞠なり」。『戦国策』に「六博・蹹鞠」。注に『劉向・別録』曰く、「蹙鞠は黄帝の作にして、蓋し娯楽遊戯を因りて武士を訓練す」。『揚子・法言』に「革を捖して鞠と為す」。又『爾雅・釈言』に「鞠、生ずるなり」。『揚子・方言』に「養うなり。楚・韓・鄭の間これを鞠と曰う」。『詩・小雅』に「母よ我を鞠す」。『書・盤庚』に「人を鞠し人の保居を謀る」。又『爾雅・釈言』に「鞠、稚なり」。『書・康王之誥』に「鞠子を遺して羞をしむるなかれ」。伝に「鞠子は稚子なり」。又『玉篇』に「推すなり」。『広韻』に「推究して底に至る」。『書・盤庚』に「爾惟自ら鞠し自ら苦しむ」。伝に「鞠、窮尽なり」。『詩・斉風』に「既に告止と曰う、曷ぞまた鞠止せん」。又『小雅』に「鞠して茂草と為る」。注に「鞠、窮尽なり」。『戦国策』に「事敗れて之を鞠するを好む」。注に「鞠、窮尽なり」。又『爾雅・釈詁』に「鞠、満盈なり」。『詩・小雅』に「此の鞠訌を降す」。伝に「鞠、満盈なり」。又『玉篇』に「告ぐなり」。『詩・小雅』に「師旅を鞠す」。伝に「鞠、告ぐなり」。又『韻会』に「鞠躬なり」。『儀礼・聘礼』に「圭を執り門に入り鞠躬焉、失わんことを恐るるが如し」。又姓なり。『広韻』に東莱に出ず。『戦国策』に太傅の鞠武。『風俗通』に漢の尚書令鞠譚。『西京雑記』に鞠道龍幻術を為すに善し。又星辰なり。『大戴礼』に「鞠則ち見ゆ」。鞠とは何ぞや、星名なり。又菊に通ず。『礼・月令』に「鞠に黄華有り」。釈文に「鞠、本は菊に作る」。又『広韻』『集韻』に渠竹切、『韻会』に渠六切、音は趜。『広韻』に「踏鞠、皮革を以て製す、今通じて毬子と称す」。『集韻』に或いは毱と作る。又『広韻』に駆匊切、『集韻』『正韻』に丘六切、音は麴。『広韻』に亦姓なり。又『礼・月令』に「天子乃ち鞠衣を先帝に薦む」。注に「黄桑の服なり」。釈文に去六切。『周礼・天官・司服』に鞠衣。注に「黄桑の服なり。色は麴塵の如く、桑葉の始生ずるに象る」。又『集韻』に酒母なり。本はと作る。或いは麴・麯と作る。互いに竹部の字及び麦部の麴の字の注に詳らかなり。又『集韻』に丘弓切、音は穹。『左伝・宣公十二年』に「山鞠窮有りや」。注に「山鞠窮は湿を防ぐ所以なり」。釈文に鞠、起弓反。『集韻』に本はと作り、亦芎と作る。詳らかに艸部の芎・二字の注に見ゆ。又各額切に叶い、音は格。『楚辞・九章』に「鬱結紆軫兮、愍を離れて長く鞠す。情を撫し志を効す兮、冤屈して自ら抑す」。考証:『左伝・宣公十二年』に「山鞠藭有りや」。注に「山鞠藭は湿を防ぐ所以なり」。謹んで原文に照らし両方の藭の字を窮に改む。