康熙字典解説
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【亥集中】【鳥部】鶏;康煕筆画:21;頁 1369
【広韻】古奚切【集韻】堅奚切、音は稽。
【説文】時を知る畜なり。【徐鉉曰】鶏とは稽なり。時に稽う能くす。
【易・説卦】巽は鶏と為る。
【詩・鄭風】女曰く鶏鳴すと。
【礼・曲礼】鶏を翰音と曰う。
【韓詩外伝】鶏に五徳あり:首に冠を帯ぶるは文なり、足に距を搏つは武なり、敵前に在りて敢えて闘うは勇なり、食を見て相呼ぶは仁なり、夜を守りて信を失わざるは信なり。
【爾雅・釈畜】鶏の大なる者を蜀と曰い、蜀の子を雓と曰う。【郭註】今の蜀鶏なり。魯鶏は又その大なる者なり。或るいは曰く、鶏は積陽と為り、また燭夜と名づく。春秋運斗樞に曰く、玉枢星の精散じて鶏と為ると。
李時珍曰く、鶏の類甚だ多し。朝鮮に一種長尾鶏あり、尾長さ三四尺。遼陽に一種食鶏あり、一種角鶏あり。南越に一種長鳴鶏あり、昼夜啼叫す。南海に一種石鶏あり、潮至れば即ち鳴く。蜀中に一種鵾鶏あり、楚中に一種傖鶏あり、高さ三四尺。江南に一種矮鶏あり、脚纔に二寸許りなり。
広志に云く、大なる者を蜀と曰い、小なる者を荊と曰い、その雛を〔某〕と曰う。
また火鶏あり。【洞冥記】満剌伽国に火鶏あり、火を食い気を吐く。島人その卵を以て飲器と為す。
また竹鶏、鷓鴣に似たり。竹林の間に居り、性よく啼く。蜀人はこれを鶏頭鵠と呼ぶ。
また杉鶏。陳蔵器云く、沢州の石英ある処に出ず。常に砕けたる石英を食らい、腹下の毛赤く、遠く翔ること能わず。
また秧鶏、頬白く觜長く尾短く、背に白斑あり。夏至の後夜鳴して旦に達し、秋の後即ち止む。
また【拾遺記】漢武帝太初二年、月氏国双頭の鶏を貢ず。四足一翼、鳴ずれば倶に鳴く。
また【洞冥記】遠飛鶏、暁に四海の外に飛び、夕には人に依って還る。
また天鶏、星名なり。【北斉書】武成即位し、大赦す。殿門の外に金鶏を建つるも、その義詳らかならず。司馬膺之に問うに、対えて曰く、海中の日占に云く、天鶏星動けば当に赦あるべし、帝王以て〔象〕と為すと。
また【前漢・天文志】野鶏一星あり、軍市の中に在り。
また山名。【史記・五帝本紀】黄帝西に至り空桐に至り、鶏頭に登る。【註】索隠曰く、鶏頭は山名なり。
また【山海経】鶏山、其上金多く、其下丹雘多く、黒水これ出ず。
また宝鶏、県名。
また鶏人、官名。【周礼・春官】鶏人鶏牲を掌り、その物を弁じ、また夜に旦を嘑び、以て百官を嘂ぐ。
また神名。【史記・漢宣帝神爵元年】諫大夫王褒を遣わし、益州に金馬碧鶏の神を求める。褒聖主賢臣を得るの頌を作って以て諷す。
また鶏鳴、歌名。【前漢・高帝紀】羽夜漢軍の四面皆楚歌なるを聞く。【応劭曰く】鶏鳴歌なり。
また虫名。【爾雅・釈虫】螒は天鶏なり。【郭註】水虫にして、身黒く頭赤し。一名莎鶏、また樗鶏と曰う。【詩・豳風】六月莎鶏羽を振るう。【朱伝】蟋蟀なり。
また醯鶏。【荘子註】蠛蠓なり。
また樹鶏、菌なり。【王建詩】雁門の天花再び憶わず、況んや桑鵝と樹鶏をや。
また鶏毒。【高誘曰く】烏頭なり。
また鶏頭、芡なり。
また鶏蘇伏、鶏子、草名。
また辟鶏。【礼・内則】麕を辟鶏と為す。【註】葅の類、聶して之を切るなり。
また【風俗通】鶏は本朱氏の翁の化せる所なれば、故に朱朱と呼ぶ。祝鶏翁鶏を養うに善ければ、故に祝祝と呼ぶ。