康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 438 ページ)
【卯集中】【手部】掘;康熙筆画:12;頁碼:438 頁 02 行。『唐韻』衢勿切、『集韻』『韻会』『正韻』渠勿切、音は倔なり。『説文』に「搰(こ)なり」とあり。『孟子』に「為す有る者は、譬えば井を掘るが若し」とあり。また堀に通じ、突(とつ)の義なり。『詩・曹風』に「蜉蝣(ふゆう)掘閲(くつえつ)」とあり。疏に曰く、「此の虫は土中に化生し、其れ地を掘りて出づるものなり。形容鮮やかにして閲(あきらか)なり」と。また特起の貌(かたち)なり。揚雄『甘泉賦』に「洪台(こうだい)掘(くつ)として独り出ずるかな」とあり。注に「亦た崛と作る。また尽(つく)すの義なり」とあり。揚子『太玄経』に「掘変じて物を極め情を窮む」とあり。注に「変動の事を尽くして、万物の情を窮めるなり」と。また『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に其月切、音は橜(けつ)なり。穿つの義なり。『易・繋辞』に「地を掘りて臼(うす)と為す」とあり。また或いは闕と作る。『左伝・隠公元年』に「地を闕(うが)ちて泉に至る」とあり。また『集韻』に胡骨切、音は鶻(こつ)にして、義同じ。また苦骨切、音は窟(くつ)にして、揚ぐの義なり。また窟に通ず。『戦国策』に「蘇秦は、特(ただ)窮巷(きゅうこう)の掘門(くつもん)・桑戸・棬枢(けんすう)の士なるのみ」とあり。注に「掘すなわち窟なり。古字通ず」と。また『韻会』『正韻』に五忽切にして、兀(ごつ)に通ず。『荘子・田子方』に「掘として槁木(こうぼく)の若く、物を遺(わす)れ人を離れて独りに立つが似たり」とあり。また『韻補』に敕律切に叶い、音は黜(ちつ)なり。韓愈の詩に「我に一言重きを遺(おくり)て、跽(ひざまず)きて受け惕(つつし)み斉しく栗(ふる)う。辞悭(けん)にして義卓闊(たくかつ)、呀豁(かかつ)として疾(すみやか)に掊掘(ほうくつ)す」とあり。また『史記・貨殖伝』に「田農掘業」とあり。注に徐広曰く、「古の拙字も亦た掘と作る。或いは撅と作る。また作と作る」と。