康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1057 ページ)
【申集上】【艸部】蕑;康煕筆画:18;頁碼:1057 頁下段 35 行。【唐韻】古閑切、音は「閒」。【詩経・鄭風】に「士と女、方(まさ)に蕑を秉(たずさ)える」とあり。【伝】に「蕑は蘭なり」とす。【爾雅翼】に「蕑草は、大抵沢蘭に似たり」とある。【盛弘之・荊州記】に「都梁県に山あり、山下に水清泚(せいし)たり。その中に蘭草生じて都梁香と名づく。山を以て号とす。其の物は虫を殺し、毒を除き不祥を去る。故に鄭人は春三月、溱洧の上に於いて、士女相与に蕑を秉りて祓除す」とある。また【韻会】に「『韓詩』の伝に蓮なり」とあり。また【斉民要術】に「蕑子は藤生にして樹に縁り、実は梨のごとく、赤きは鶏冠のごとく、核は魚鱗のごとし。取りて生食す」とある。また姓なり。【史記・淮南厲王伝】に「中尉蕑忌」とあり。【索隠】に「蕑は姓なり」とす。【漢書・師古註】に「姓は蕑、名は忌。本字はこの蕑による。或いは〔別字〕を作すも非なり」とある。また【集韻】に「何閑切、音は『閑』。草の名」とあり。