康熙字典解説
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【亥集下】【黒部】黒;康煕筆画:12;頁碼:1518 頁 36 行。【唐韻】呼北切。【集韻】【韻会】【正韻】迄得切。音は「潶」に同じ。【説文解字】火の煙に薫じられたる色と釈す。韓康伯曰く、これ北方の晦暗の色なり。【釈名】黒とは晦なり、昏き時の天色のごときなりと云う。【易経・説卦】坤は地を象りて黒を表す。【尚書・禹貢】兗州の土は黒き墳土なり。【礼記・檀弓】夏后氏は黒を尚ぶ。また水名あり。【尚書・禹貢】華陽・黒水の間は梁州、黒水西河の間は雍州なり。また【前漢書・地理志】益州郡滇池県に黒水祠あり。また黒歯国あり。【楚辞・招魂】彫額黒歯の俗を挙ぐ。また地名あり。【左伝・宣公六年】魯の宣公、晋侯・宋公と黒壌に会盟すと記す。また黒子あり、即ち今いわゆる痣なり。【前漢書・高帝紀】漢の高祖、左腿に七十二顆の黒子ありと記す。また【賈誼伝】に曰く、淮陽国は諸大侯に比すれば、まさに顔に貼れる一黒子の如しと。また【周礼・天官・籩人】に、籩に蕡・白・黒等を盛ると記す。【注】黍米を黒と称すと釈す。また【詩経・小雅】に、赤き牛と黒き羊・豚をもって祭祀すと云う。【伝】黒は羊と豚を指すと釈す。また姓あり。周に黒肱・黒胎あり。また葉音は「壑」(鬩各切)に同じ。【史記・亀策列伝】に曰く、天五色を現して以て白黒を弁じ、地五谷を生じて以て善悪を知る。考証:【賈誼伝】「淮之北大諸侯」の句は、原文に従い「淮」の下に「陽」の字を増補し、「北」の字を「比」の字に改む。【史記・亀策列伝】「天出五色,以知黑白。地出五谷,以知善悪」の句は、原文に従い「以知黑白」を「以辨白黒」に改め、「地出五谷」を「地生五谷」に改む。