康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 283 ページ)
【寅集上】【宀部】官;康煕筆画:8;頁碼:283 頁第 15。古文。【唐韻】古丸切。【集韻】【韻会】【正韻】沽欢切。音は「観」。【説文】に「吏、君に事(つか)う」とあり。【玉篇】に「宦なり」とあり。【論語・撰考】に「黄帝、地形を受け、天文に象(かたど)りて以て官を制す」とあり。【周礼・天官疏】に「上古は雲鳥を以て官を紀し、六官の号は唐虞に見ゆ。堯、重黎の後を育み、羲氏・和氏の子をして旧職天地の官を掌らしむ。その時の官名、蓋し稷と曰ひ司徒と曰ふ。是れ天官の稷、地官の司徒なり。又仲叔に分命じて四時の官を掌らしむ。春は秩宗、夏は司馬、秋は士、冬は共工。共工は冬官なり。稷と司徒を合すれば、是れ六官の名見ゆるなり。夏の官は百二十、公卿大夫元士、具に其数を列ぬ。殷の官は二百四十、周に至りて三百六十にして大いに備ふ。故に設官分職して以て民の極と為すと曰ふ」とあり。又【増韻】に「職なり、使なり、公なり」とあり。【書・咸有一徳】に「官を任ずるは惟だ賢材」とあり。【礼・王制】に「論定して然る後に之を官す」とあり。又【周礼・春官・大宗伯】に「六命して官を賜ふ」とあり。注に「自ら其の臣属を置き、家邑を治むるを謂ふ」とあり。又朝廷の事を治むる処を官と曰ふ。【礼・玉藻】に「官に在りて屨を俟たず」とあり。注に「君命に趨(おもむ)くなり」とあり。【前漢・賈誼伝】に「学者の学ぶ所は官なり」とあり。又「事なり」。【礼・楽記】に「礼楽明備なれば、天地官ず」とあり。疏に「官は猶ほ事なり。各々其の事を得るを謂ふ」とあり。又身に五官有り。【孟子】に「耳目の官は思はずして物に蔽(おお)わる」とあり。又「心の官は則ち思う。思えば則ち之を得」とあり。又姓なり。又復姓なり。三氏、晋の王官氏、魯の亓官氏、楚の上官氏。又「管」に通ず。宋元の辺徼に所司するを掌管と曰ひ、今は土司の長官と為す。又葉して古元切、音は「涓」。【崔駰・大理箴】に「嗟茲大理、爾の官に慎め。賞は思わざるべからず、断は虔ならざるべからず」とあり。【説文】に「宀に従ひ𠂤に従ふ。猶ほ衆なり、師と同じ意」とあり。考証:【周礼・天官疏】の「故に建官分職して以て民の極と為す」は、謹んで原文に照らして「建」を「設」に改む。【礼・玉藻】の「在官不俟履」は、謹んで原文に照らして「履」を「屨」に改む。【礼・楽記】の「礼明楽備」は、謹んで原文に照らして「礼楽明備」に改む。