康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1309 ページ)
【戌集上】【金字部】鋼;康煕筆画:16;頁 1309
【広韻】古郎切【集韻】【韻会】【正韻】居郎切、音は岡。
【玉篇】鉄を錬ること。
【列子・湯問篇】鋼を錬りて赤刃とし、之を用いて玉を切れば、泥を切るが如し。
【魏文帝・楽府】羊頭の鋼。
【筆談】世に鉄を鍛えて鋼と謂う者は、熟鉄を屈して盤ね、其の間に生鉄を陥れ、泥にて封じて之を錬り、鍛えて相い入らしむるを団鋼と謂い、亦灌鋼とも謂う。此れ乃ち偽鋼なり。余磁州の鍛坊に出使して、始めて凡そ鉄に鋼有ることを識る。麺中に筋有るが如く、百余火を鍛え、一煅すれば一軽くなり、累ねて鍛えて斤両減ぜざれば、則ち純鋼なり。
【本草】李時珍曰く、鋼は三種に分つ。生鉄を以て熟鉄を夾み錬成せる者有り、精鉄を百錬して鋼を出す者有り、西南海の山中に生成し、状紫石英に如き者有り。凡そ刀剣諸刃は、皆鋼鐵なり。
又【広韻】古浪切【集韻】居浪切、岡去声。義同じ。
考証:【列子・殷湯篇】「鋼を錬りて赤刃とし、之を用いて以て玉を切り、泥を切るが如し」。謹んで原書に照らして「湯問篇」に改む。