康熙字典解説
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【酉集上】【言部】訪;康煕筆画 11、頁 1150。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に「敷亮切」、妨の去声とす。『説文』に「泛く商議するを訪と曰う」。徐鍇曰く「ここに泛く商議すと云うは、広く人に問うを謂うなり」。『爾雅・釈詁』に「謀るの義なり」。『玉篇』に「問うの義なり」。『書・洪範』に「王、箕子を訪ねたり」。伝に「往きてこれを問うを言う」とあり。『周礼・春官』に「謀議を受け献じて王に奉じ、以て王の政事を助く」。註に「王に計謀を進むるなり」。また商議の義あり。『楚語』に「法令を教え、百官の務を商議して知らしむ」。註に「訪はすなわち商議なり。物はすなわち事なり。百官の務を商議して知らしむるなり」とあり。また『増韻』に関渉・会見の義あり。『字彙』に拝謁の義とし、またまさに(いましがた)の義あり。『前漢書・高五王伝』に「呂氏によりて、ほとんど天下を乱れしむ」。註に「訪は方に同じ」とあり。『字彙補』に「昉と同じ」とす。また官名あり。『遼史・百官志』に「太宗会同三年、于骨隣をして採訪使たらしむ」とあり。また姓あり。唐に進士の訪式という者あり。また『正字通』に「罔切、芳の上声に読む。義同じ」とあり。「『字彙』は『説文解字』に拘泥し、孫愐の音注を敷亮切として一概に去声に読むは非なり」とす。また『篇海』に別に異体あり。