康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 333 ページ)
【寅集中】【巾部】帯;康煕筆画:11;頁 333【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】当蓋切、音。『説文』に「紳なり。男子は革の帯を搫(はさ)み、婦人は糸の帯を用う。佩(おび)を繋ぐ形に象る。佩には必ず巾あるが故に、帯は巾に従う」とあり。【徐鉉曰】卌は、その帯の上連属固結の処なり。『釈名』に「帯は蒂(へた)なり。衣に着くこと、物の蒂に繋がるがごとし」という。『易・訟卦』に「或いは之に鞶帯を錫(たま)う」とあり。【疏】に「鞶帯は大帯なり」という。『礼記・玉藻』に「凡そ帯には率(そつ)ありて、箴功なし」とあり。【疏】に「謂うその帯既に襌(たん)なるも、亦た箴(はり)をもって其の側を緝(あつ)むれども、但だ繂襵(りつしょう)するのみ、別に裨飾の箴功なし」という。又『揚子・方言』に「厲を帯と謂う」とあり。【注】に「小爾雅に、帯の垂れる者を厲と曰う」という。『詩・小雅』に「帯を垂れて厲す」という。又佩ぶるなり。『礼記・月令』に「弓を以て帯ぶ」という。又『揚子・方言』に「行くなり」とあり。【注】に「人に随いて行くなり」という。又虫の名なり。『荘子・斉物論』に「螂蛆は帯を甘ず」という。又書帯は草の名なり。『三斉記』に「鄭康成の山下に草生ず、大いさのごとく、葉の長さ一尺余り、土人これを康成書帯草と名づく」という。又姓なり。『賈誼・過秦論』に「帯佗」という。又葉音は蒂に叶う。『楚辞・九歌』に「荷衣兮蕙帯、儵(しゅく)而来兮忽而逝。夕宿兮帝郷、誰須兮雲之際」という。考証:『易・訟卦』「或いは之に鞶帯を錫う」。【疏】「鞶革は大帯なり」。謹んで原文に照らし「革」を「帯」に改む。『楚辞・九歌』「荷衣分蕙帯、鯈而来兮忽而逝」。謹んで原文に照らし「分」を「兮」に、「鯈」を「儵」に改む。