康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 690 ページ)
【巳集上】【父字部】爹;康煕筆画:10;頁碼:690 頁 04 行。『広韻』屠可切、『集韻』『韻会』待可切、音は舵。『広雅』に「爹、父なり」とある。『南史・梁始興王憺伝』に、「帝詔して之を召還す。百姓歌って曰く、始興王は百姓の父なり、人の急難を救うこと水火の如し、いづれの時か復た我らを養はんや」と。荊楚の方言、父を爹と称するが故に斯く言う。『広韻』に「爹は北方人の父を称するなり」とあり、これ『南史』の記すところと異なる。『韓愈・祭女挐文』に「阿爹、阿八」とあり。按ずるに、『集韻』に「『説文』に爹は父なり」と引く。『説文』は元より父部なく、また多部にも載せず、『集韻』の『説文』を引くは誤りなり。また『広韻』『集韻』陟邪切、『正韻』丁邪切、読みは雅の平声。『広韻』に「羌人の父を称するなり」とある。考証:『広韻』に「爹、父の意味」とある。謹んで原書に従い、『広韻』を『広雅』に改む。