康熙字典解説
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【巳集・火部】灯。康煕筆画 16。頁碼:665 頁 06 行。『集韻』に「当経切、音丁」とある。『玉篇』に「火なり」とあり、『類篇』に「烈火なり」とある。『字彙』『正字通』は、これを俗書なる「燈」の字とする。按ずるに、『玉篇』『集韻』『類篇』において「灯」と「燈」とは別々に収載され、読み及び反切も異なる。強いて一字に合するは非なり。「燈」は、『広韻』『集韻』『韻会』『正韻』に「都騰切、音登」とある。『玉篇』に「灯火なり」とあり。『春明退朝録』に「上元節に灯を点ず、黄昏より昼に至る」とあり。『西京雑記』に「元宵節に九華の灯を南山の上に燃やし、其の光百里を照らす」とあり。また、「咸陽宮に青玉の五枝灯あり、高さ七尺五寸、蟠龍の形に作り、龍口して灯を銜ゆ。灯を点ずれば龍の鱗甲みな動くが若く、明るさ列星の如し」とある。また、仏書の灯を以て仏法に喩うるものあり、『伝灯録』これなり。杜甫の詩に「伝灯白日無し」とあり。また『正字通』に「金灯草、また山慈姑と名づく。医方に之を取って丸薬を製す、名づけて玉枢丹と曰う。詳らかに『本草綱目』に見ゆ」とある。また葉音「都郎切、音当」。魏の敷が作る『鯨魚灯賦』に「其の形を描きて金灯に託す。高き脊、揚がる尾、鰭と鱗甲みな舒張す」という。『集韻』に「本は鐙と作る」とあり。『説文』に「鐙は即ち錠なり」とあり。注に徐鉉曰く、「錠中に燭を置く、故に之を鐙と謂う。今俗体別に燈と作る。是れ非なり」と。