【午集上】【玉部】瑇;康熙筆画:14;頁碼:736 頁 23 行
『広韻』に「徒耐切」、『集韻』『韻会』に「待戴切」、『正韻』に「度耐切」とあり、音は「代」に同じ。
『広韻』によれば、すなわち玳瑁を指す。
『正字通』に曰く、玳瑁は南海に生じ、甲殻類に属し、形は亀や鼋に似て、殻はやや長く、背に十二片の甲があり、黒白相間ずる斑紋を持ち、縁は鋸歯のごとく欠け、足なく、四本の鬚あり、前の二本は長く後の二本は短い。その甲を煮れば皮革のごとく柔らぐゆえ、器物を作るに用いる。顧玠『海槎録』に言う、老いたる玳瑁は甲厚く色明るく、若きものは甲薄く色暗し。世に伝えるところ、その斑紋は鞭打って血を出して成れるものなりとするは誤りなり。甲を取るには必ずこれを逆さに懸け、熱き酢を潅げば、甲片片に脱落す。陸佃に曰く、玳瑁は再交せず、卵の影を視て孵す、これを護卵と謂う。応劭に曰く、雄を玳瑁と称し、雌を觜蠵と称す。一説に玳瑁は六片の甲葉あり、厚くして黄色なりと。偽造の玳瑁は石灰・鉛粉・鹼水を牛角に点じて作る。また玳瑁の遺せる精液を蛟魚が呑み吐き出し、年深まり塊を成せるものを撒八児と称し、価金のごとし。劉郁『西域記』に見える。詳しくは互いに「瑁」の注を参看すべし。
また『広韻』『集韻』に「徒沃切」、『正韻』に「徒谷切」とあり、音は「毒」に同じ。義も同じ。
『正字通』に、「瑇」の俗体は「玳」と書く。『文選』には虫旁に作りて「蝳蝐」とす。欧陽詢の飛白書および『字詁』『崔希裕略古』はいずれも甲旁に作りて「

」とす。王莽伝には略して「毒冒」と作す。