康熙字典解説
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【巳集中】【片部】版;康煕筆画:8;ページ番号:693 ページ 03 行
『広韻』は布綰切と注音し、『集韻』『韻会』『正韻』は補綰切と注音して、音は「瓪」に同じ。
『説文解字』は「剖く」と釈す。字形は「片」に従い、「反」は声旁なり。
また『詩経・大雅』に「築墙の版を束ねて土を承载す」と記す。
『爾雅・釈器』は大なる木板を「業」と称す。
【註】築墙に用いる木板を指す。
『管子・宙合篇』に「事業を修治すること版築のごとく止まらず」という。
『史記・趙世家』に「城壁の水に没せざる部分、ただ三版の高さのみ残る」と記す。
【註】何休曰く:八尺を一版とす。
また『周礼・天官・小宰』に「八種の成例あり、第三は里巷の版図に拠りて民事を審理す」と記す。
【註】版とは戸籍を指す。音は布綰反。
また『宮伯』に「王宮の士・庶子の名冊、版籍にある者を掌る」と記す。
【註】版とはすなわち名冊にして、木板に書す。今、郷里の戸籍を戸版と称す。
『管子・版法解』に「版法とは、天地の秩序に倣い、四季の運行に擬して、以て天下を治むるなり」という。
また『周礼・秋官・職金』に「上帝を祭祀するときは金版を供給す。諸侯を宴饗するときも亦同じ」と記す。
【註】餅状の金塊を版と称す。
『韻会』に通じて「鈑」に作ると説明す。
また『史記・太史公自序』に「金匱玉版」とある。
また『爾雅・釈訓』に「版版、邪僻の意なり」とあり。
【疏】『詩経・大雅』に「上帝版版」とあり。毛伝に釈して曰く:版版とはすなわち反覆無常なり。
また虫の名を指す。『爾雅・釈虫』に「傅負版」と記す。
【註】詳細は詳らかならず。
また『後漢書・范滂伝』に「笏を投げて官を棄て去る」と記す。
【註】版とはすなわち笏なり。
『広韻』に「板」に同じと説明す。
また『集韻』に蒲限切と注音し、音は「阪」に同じ。簿籍の意なり。
『集韻』に或いは「板」と作ると記す。
また音は「反」に読む。
『左伝・僖公三十年』に「朝に河を渉り、夕に版築を設く」と記す。
【註】版築を設けて秦に抗す。
『釈文』に音は「反」と注音す。