康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 375 ページ)
【卯集上】【心部】必;康煕筆画:5;頁碼:375 頁 02 行
【唐韻】居質切。【集韻】【韻会】【正韻】璧吉切。音畢。
【説文】分極なり。八・弋に従う。弋亦た声なり。
【趙宦光箋】弋は標識に比し、分極は疆界に比す。故に八・弋に従う。
又確定の語気を表す詞。
【詩・斉風】妻を娶るには如何すべきや、必ず父母に告ぐべし。
又専一なり。
【揚子・太玄経】赤石その色を変えず、節士その専一を変えず。
【注】石はその堅きを変えず、朱砂はその赤きを変えず。節士の専一変ぜざるが如し。
又固く望む。
【論語】孔子四絶す:意無く、必無く、固無く、我無し。
又実になり。
【後漢書・劉陶伝】交わる所は、必ず志同道合の人なり。
又果断なり。
【後漢書・宣帝紀賛】宣帝の治国や、賞すべきは必ず賞し、罰すべきは必ず罰す。
又必育、人名。燧人氏の輔佐なり。
【群輔録】必育は賦税と風俗を掌る。
【注】賦税・徭役及び当に行うべき政を掌る。
又【字彙補】赤犮必力。山名。黄河の源出る山。僧宗泐の記に見ゆ。
又【古今字考】並列切。音縪。組紐なり。
【周礼・冬官考工記】玉人の職、天子の圭は中に組紐を以て繋ぐ。
【注】圭の中央に組紐を繋ぎて失墜を防ぐを謂う。按ずるに【周礼・考工記】釈文に「必は組紐なり、音縪」とあり、里俗の読みなり。弓檠は韋革を以て作る。【正訛】此を以て【説文】を駁せんと欲するは甚だ迂闊なり。当に【説文】を以て準と為すべし。
又按ずるに、必の字は心に従わず。【字彙】これを心部に収む。【正字通】亦た其れに襲う。是れ形似を取って検索に便ならしむるのみ。