康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 977 ページ)
【未集下】【肉部】背;康煕筆画:11;頁碼:977 頁上段 21。『唐韻』『韻会』補妹切、『正韻』邦昧切、音は輩。『説文』脊背。肉に从り北声。『韻会』身体の北面を背という。『玉篇』背脊。『正字通』身体の陰面。『釈名』背とは倍の意、身体の後面にあるが故にこの名あり。『易・艮卦』艮は背に象る。〔注〕背は見えない所。また手の甲を指す。『周礼・冬官考工記・弓人』漆の文理は手の甲の文理に合す。また長寿を指す。『爾雅・釈詁』背、長寿の意。『詩・大雅』黄髪台背の老人。『魯頌』黄髪台背の老人。〔伝〕台背はいずれも長寿の徴。また太陽の傍らの雲気を指す。『前漢書・天文志』日暈に背・穴の現象あり。〔注〕孟康曰、いずれも太陽の傍らの雲気。背の形は「背」の字に似る。如淳曰、凡そ雲気が太陽に向かうを抱といい、外に向かうを背という。また『玉篇』庁堂の北面を背という。『詩・衛風』焉んぞ諼草を得て、これを北堂に樹えん。〔伝〕背すなわち北堂。また人名に用いる。『穀梁伝・成公十年』衛侯の弟黒背、師を率いて鄭を侵す。また『広韻』『集韻』蒲昧切、『正韻』歩昧切、音は旆。『広韻』棄つ、背く。『集韻』違うの意。『正韻』棄つ、辜(そこな)う、反面の意。『詩・小雅』面して談笑し、背いて憎む。『書・太甲』既に過ぎたることは師保の誨めに背けり。『前漢書・高帝紀』汝は本秦の吏なり、今まさに之に背かんとす。また『五音集韻』奴対切、音は内。意同じ。また『韻補』叶音は必。『詩・大雅』民の儀則無く、政の苛且つ忒(かわ)るが故なり。下の句「克力」と韻を協す。『正韻』偝・倍とも書く。