康熙字典解説
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【丑集下】【女部】姪;康煕筆画:9;頁碼:260 頁 19 行
『唐韻』『集韻』『韻会』に徒結切、『正韻』に杜列切とあり、音は「咥」に同じ。兄弟の娘を指す。古く貴顕の家に女子を嫁がせるには、必ず姪と妹を従わせて側室とした。『釈名』に曰く、姑は兄弟の娘を姪と称す。姪とは迭(かわるがわる)の義にして、君に仕えること輪番なるを謂う。『春秋伝』に、姪は姑に従って嫁ぐと記す。また兄弟の子をも指す。『聞見録』に曰く、宋の真宗洛陽を経て呂蒙正の第に臨み、どの子が任用に堪うるかと問う。蒙正対えて曰く、我が子は皆豚犬のごとく不成器なり。姪に呂夷簡という者あり、宰相の才を具えたりと。また妻の兄弟の子の妻をも指し、これ亦姪と称す。『唐書・狄仁傑伝』に曰く、狄仁傑武則天を諫めて曰く、姑と姪との親しみと、母と子との親しみと、いずれか親しきやと。また『広韻』に直一切、『集韻』『韻会』『正韻』に直質切とあり、音は「秩」に同じ。義も同じ。また「耊」と通ず。『漢の郭究碑』に「耆姪士女」の句あり。また『山海経』に曰く、鳧麗山に獣あり、状狐狸に似て九尾九首、虎爪を持ち、名づけて聾姪と曰う。この獣人を食らう。時に「妷」と作る。俗体「侄」と書くは誤りなり。