康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 592 ページ)
【辰集下】【毛部】氈;康煕筆画 17;頁 592。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に諸延切、音は旃。『説文』に「毛を捻るなり」。あるいは曰く、捻とは執るなり、蹂るなり。毛を蹂みて片となす、故に之を氈と謂う。『釈名』に「氈は旃なり。毛相著して旃旃然たり」。『周礼・天官・掌皮』に「秋に皮を斂め、冬に革を斂め、其の毳毛を共にして氈と為す」。又『掌次』に「王、大いに上帝に旅せば、則ち氈案を張る」。疏に「案は床を謂う。床上に氈を著く、即ち之を氈案と謂う」。『斉民要術』に「氈を作る法、春毛・秋毛中半和して用う。秋毛は緊強し、春毛は軟弱し、独り用うるは太だ偏なり、是を以て須らく雑すべし。三月の桃花水の氈第一なり。凡そ氈を作るには、厚大なるを要せず。唯緊薄均調なる乃ち佳なり」と。通じて旃に作る。『前漢書・王褒伝』に「旃を荷い毳を被る」。『王吉伝』に「細旃の上」。『蘇武伝』に「雪を嚙み旃毛とす」。皆旃と同じ。又叶して之人切、音は真。『楊方・合歓詩』に「寒坐肩毡」。上は身に叶い、下は塵に叶う。考証:『周礼・天官・掌皮』に「其の毳皮を共にして氈と為す」。謹んで原文により毳皮を毳毛に改む。