【丑集上】【口部】咤;康煕筆画:9;頁碼:186 頁 06 行
【広韻】【集韻】【韻会】読みは陟嫁切、音「奼」に同じ。
【玉篇】「吒」に同じ。噴き出すこと、怒って呵り叱ることを意味する。
【史記・淮陰侯伝】項王喑悪叱咤す。
【前漢書・王吉伝】口叱咤して倦む。
また【礼記・曲礼】咤して食うことなかれ。
【疏】口中に声を出して、まるで主人の食物を嫌うが如し、という意味。
また悲しみを表す。
【蔡琰・悲憤詩】怛咤して肝肺靡す。
また「詫」と通ず。
【孟子・鴻雁麋鹿を顧みるの注】その心これを娯楽として誇咤すとなす。
【後漢書・王符伝】転じて相誇咤す。
また【集韻】時に「喥」に作る。詳しくは後出の「喥」字の注に釈する。
また【集韻】【韻会】【正韻】読みは都故切、音「妒」に同じ。
【尚書・顧命】三祭三咤。
【伝】三たび酒を祭り、三たび杯を置くをいう。
【釈文】咤は「妒」に読む。
【集韻】本字は「

」に作る。または「宅」「詫」に作る。
また【広韻】【集韻】読みは陟加切、音「奓」に同じ。
【玉篇】「吒」に同じ。
【集韻】時に「喥」に作る。
また【広韻】達利咤、『釈典』に出づ。
また【集韻】読みは闥各切、音「托」に同じ。杯を置くの意味。『尚書』の「三咤」を徐邈かく読む。時に略して「宅」に作る。
按ずるに、『尚書』の『釈文』において、「咤」に陟嫁反、また音妬、また音托、また猪夜反の四読あり。時に「宅」に作り、時に「詫」に作り、合わせて三様の異体あり。