康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 336 ページ)
【寅集中】【巾部】幘;康煕筆画:14;頁 336【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】側革切、音責。【説文】髪を巾で包むを帻という。【玉篇】髻を覆う。【急就篇注】帻とは髪を束ね包む巾にして、乱れた髪を整えるものなり。【揚子・方言】髻を包むを帻巾と曰う。【広雅】承露の帻とは、すなわち髻を包むものなり。【蔡邕・独断】帻は、古来賤吏・冠を着けざる者の佩用する所なり。漢の元帝、額に濃髪ありて人に見られたしとせず、始めて帻を着け、群臣皆これに従えり。然れども未だ巾無く、王莽の時に至りて内に巾を加えたり。故に「王莽禿にして帻を着け頂を加う」という。【後漢書・輿服志】古は冠あって帻無し。秦、武官の頭飾りに絳色の巾を加えて貴賤を示せり。後に漸く前額の部を作りぬ。漢興りて前額の部を継ぎ、後方に包みて巾を加え前額と連ね、後方を覆えり。今喪礼に用うる帻はこの制にして、之を帻と称す。帻とは厳整にして首を荘厳斉整ならしむるなり。漢の文帝に至り、前額の部を高めてこれを耳状に延長し、巾を高めて頂となし、後方に収束の帯を加えて上下に固定せり。群臣貴賤みなこれを佩用す。文官は耳の部分長く、武官は耳の部分短し。尚書の帻の収束の帯は広さ三寸にして、納言と曰う。未成年の童子の着くる帻は頂無し。【隋書・礼儀志】文官の耳長きを介帻と曰い、武官の耳短きを平上帻と曰う。また""字と同じ。【集韻】歯の上下相対するなり。また帻と書く。【左伝・定公九年】肌白く歯斉しくして貍皮の衣を着る。【注】帻とは歯の上下相対するなり。