康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 424 ページ)
【卯集中】【手部】押;康熙筆画:9;頁碼:424 頁 07 行。『唐韻』烏甲切、『集韻』『韻会』『正韻』乙甲切、音「圧」に同じ。署名の義。今人、文字に署名することをいう。『文字指帰』に「押字は才の現れなり」とある。『唐書・百官志』に、「中書省の舎人六名、尚書省の六部を分掌して署し、宰相を補佐して案件を処理し、共に署したる後初めて奏す」とあり。『通典』に「中書舎人を六押と称す」という。また欧陽修曰く、「民間、草書を押字と謂う」。また『集韻』に「按ずるの義」、一説に「管束し拘押するの義」。『唐書・百官志』に、「朝会の時、監察御史二名、班次の秩序を保つ」とあり。また押衙は官名にして、唐代武官の衙官なり。また詩詞賦において韻を用いるを押韻と謂う。「押」とはすなわち「圧」の義なり。また「圧」と通ず。『韓愈の詩』に「故に台榭を以て城闉を押す」とあり。また『唐韻』『集韻』『韻会』に古狎切、音「甲」に同じ。輔助の義。『増韻』に「検点し約束するの義」。また『集韻』『韻会』に轄甲切、音「狎」に同じ。義同じ。『前漢書・揚雄伝』に「蠢迪検押」とあり。註に「検押は、竹木の曲がるを矯むる工具『隠括』のごとし。行動規範に拘束さるべしと謂う」とあり。また「狎」と通ず。『前漢書・息夫躬伝』に「羽檄重跡して押至る」とあり。註に「相継いで至るを指す」という。