康熙字典解説
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【戌集中】【阜部】陘;康煕筆画:15;頁碼:1351 頁 06 行
【唐韻】戸経切、【集韻】【韻会】乎経切、【正韻】奚経切。音「形」に同じ。
【説文解字】山脈が断絶する深き谷を指す。
【玉篇】境界を指す。
【爾雅・釈山】山脈の断絶する処を「陘」という。【疏】山脈連綿として延びる中に忽然として断絶する所あり、これを名づけて「陘」と曰う。
また【広韻】に、「陘」はまた山坡をも指す。
また地名を指す:
【春秋・僖公四年】ここに楚を討ち、陘に駐す。【注】陘は楚の地名にして、潁川召陵県の南にある陘亭なり。
【左伝・隠公十一年】鄭人と陘において戦う。
【春秋・僖公二十二年】邾人と升陘において戦う。【注】升陘は魯の地名なり。
【左伝・成公二年】晋軍斉軍を追撃し、丘輿より入りて馬陘を攻む。【注】馬陘は斉の城邑なり。
【戦国策】秦、韓を攻め、陘を囲む。【注】陘は絳州曲沃県の西北、汾水の傍に在り。
また山名を指す:
【戦国策】楚と魏、陘山において戦う。【注】『括地志』に拠れば、陘山は鄭州県の西南に在り。
【史記・秦始皇本紀】王翦、上地の兵を率いて井陘を陥す。【注】井陘は山名にして、常山郡に在り、今県と為す。
【前漢書・地理志】常山郡に井陘県あり。【注】井陘山は県の南に在り。
また【礼記・月令・其祀竈注】に、東面に神主を竈陘に設く。【疏】竈陘とは、竈の辺に器物を承くる土台にして、土を以て砌れるものを指す。
また姓とする:
【字彙】晋の大夫、封邑を以て姓とし、陘氏とす。
また【集韻】に、吉定切、音「径」に同じ。
【左伝・襄公十六年】孟孺子速、軍を率いて海陘を塞ぎて帰る。【注】海陘は魯の険要なる通路なり。【釈文】陘、音「径」に同じ。徐邈、古定反と読む。
【篇海】字形「𨹢」と同じ。