康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1172 ページ)
【酉集上】【言部】諼;康熙画数 16;頁碼 1172 頁下段 13 行。『唐韻』況袁切、『集韻』『韻会』許元切、音は暄。『説文』に「詐り」とあり。『広韻』に「欺く」とある。『公羊伝』文公三年に「楚を伐つといひながら、江を救ふといふは何ぞや。詐るためなり」と見える。また『前漢書』息夫躬伝に「虚構して詐りの計をなす」とある。さらに『爾雅』釈訓に「忘る」とあり。『詩経』衛風に「永く忘れじ」と見える。『大学』は『詩』を引きて諠と作る。また草の名。『詩経』衛風に「いづくにか諼草を得て、これを北堂に樹ゑんや」とある。伝に「諼草は合歓草にして、食へば憂ひを忘らしむ」という。『釈文』に「諼はまた萱と作る」とあり。『説文』は藼と作り、あるいは蕿とも作り、また諠とも作る。謝恵連『西陵遇風詩』に「萱草なくんばいかんせん」とあり。注に「諠草は憂ひを忘るるものなり。萱と喧とは通ず」という。また『広韻』況晩切、『集韻』『韻会』火遠切、『正韻』況遠切にして、暄の上声。義同じ。