康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 952 ページ)
【未集中】【羊部】羡;康煕筆画:12;頁碼:952 頁 23 行
『佩觿』に「以脂切」とあり。江夏の地名を指す。「羨」の字とは異なる。
『前漢・地理志』に、江夏郡に「沙羨」という地名があると記す。
【註】晋灼の注に「音は夷」とある。
羡
『広韻』『集韻』『正韻』に「似面切」とあり、音は「」に同じ。
『説文解字』に「貪欲なり」と釈す。字形は「」と「羑」の略体より成る。
『詩・大雅』に「無然歆羨」と一句あり。
【註】「かくのごとく貪り羨むことなかれ」と釈す。
また『広韻』に「余りなり」と釈す。
『詩・小雅』に「四方有羨」と一句あり。
【伝】「羨」はすなわち余りなりと釈す。
【箋】四方の人みな富余ありと釈す。
『史記・貨殖列伝』に「時奇羨あり」と記す。
【註】「奇羨」は常に富余あるを謂うと釈す。
また『周礼・春官・典瑞』に「璧羨もって度を起つ」と記す。
【註】鄭司農の注に「羨は長き意なり」と釈す。
また『史記・司馬相如列伝』に「功五帝に羨ず」と記す。
【註】「羨」は超ゆるを謂うと釈す。
また『広韻』に姓なりと記す。
『史記・秦始皇本紀』に「海に入りて羨門高誓を求む」と記す。
【註】「羨門」は古の仙人の名なりと釈す。
また『集韻』『類篇』『韻会』に「延面切」とあり、音は「衍」に同じ。
『韻会』に「以浅切」とあり、音は「演」に同じ。義同じ。
また『集韻』に「夷然切」とあり、音は「延」に同じ。「埏」の字時に「羨」に作る。墓道を指す。
『史記・衛世家』に「共伯入り、釐侯羨して自殺す」と記す。
【註】索隠の注に、「羨」は音延、墓道を指すとあり。
『集韻』に俗体「」に作るも、これ誤りなり。