康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 984 ページ)
【未集下】【肉部】脩;康熙筆画:13;頁碼:984 頁 08 行。【唐韻】息流切。【集韻】【韻会】【正韻】思留切。音「羞」に同じ。【説文】肉脯(ほしにく)を指す。【正字通】肉条、すなわち切り分けて乾かした肉を指す。【釈名】収縮の義。臘肉・脯は乾燥すれば収縮するゆえなり。【周礼・天官・膳夫】肉脯類の頒賜はすべてこれ掌る。【注】脩とは肉脯のこと。また【内饔】羞・脩・膴・胖・骨・鱐の供給を掌り、すべて膳食の備えに用いる。【注】脩とは捶(う)ち乾かした肉脯のこと。【左伝・荘公二十四年】女子が初めて尊長に謁する際の贄(みにえ)は、榛・栗・棗・脩のみ。【注】脩とは肉脯のこと。【釈文】捶ち乾かした肉に薑・桂を加えたものを「脩」という。また治める・修治する・研習するの義あり。【書・説命】汝、常に来たりて我を修治・教導せよ。【疏】交互に来たりて自らを修治せしむるの意。【詩・大雅】車馬を修整せよ。【礼・礼運】信を講じ、和睦を修めよ。また【韻会】長の義。【詩・小雅】四牡脩かつ広し。【伝】脩とは長きこと。また【大雅】脩かつ広し。【屈原・離騒】路曼曼として脩遠兮、将に上下して索めん。【注】長きこと。また掃除の義。【周礼・天官】百官の誓戒およびその備え・掃除を掌る。【注】脩とは汚穢を除去し洒掃すること。【礼・祭義】宮室すでに脩飾・掃除せり。【注】脩とは設けるの義、すなわち清除し塗飾すること。また準備・具備の義。【周語】その簠・簋を脩めよ。【注】備えること。また久しの義。【周礼・冬官考工記・弓人】弓の目(さしめ)の材雑ならざれば、脩(久)しく用いて筋これに代わり損を受く。【注】脩は久しきに同じ。また警戒の義。【魯語】吾れ冀らくは而(なんじ)朝夕に我を脩めん。【注】儆(いまし)む、警戒なり。また乾くの義。【詩・王風】中谷に蓷(おきながぐさ)あり、脩(かれ)なんとす。【伝】脩とはまさに乾かんとするなり。また【爾雅・釈楽】鐘を独り敲くを「脩」という。また草名。【山海経】賈超の山、龍鬚草多し。【注】郭璞曰く、すなわち龍鬚なり。莞に似て細く、山石の穴中に生ず。また魚名。【山海経】橐山、橐水ここに出づ、水中に脩辟の魚多し。また姓。【韻会】漢に屯騎校尉脩炳あり。また人名。【屈原・離騒】蹇脩をして媒と為す。【注】蹇脩は伏羲氏の臣なり。また【正韻】音「有」に同じ。【周礼・春官・鬯人】宗廟の祭祀に脩を用う。【注】脩は器の名、漆尊なり。鄭康成曰く、脩は「卣」に読む。また【集韻】音「祧」に同じ。県名、信都に在り。周亜夫の封邑なり。【前漢・恩沢侯表序】孝景帝王氏を侯に封ぜんとし、脩侯(周亜夫)帝の色を犯す。【注】脩は「条」に読む。また【類篇】音「宵」に同じ。脩脩、羽毛の敗れたる様。【正字通】【説文】に「脩」は肉脯を指し、「修」は修饰を指す。二字に分つ。今「脩」と「修」通用す。考証:また敬の義あり。【魯語】吾れ冀らくは而朝夕に我を脩めん。【注】敬なり。謹んで原文に従い、两处の「敬」の字を「儆」(警戒)に改む。