康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1423 ページ)
【戌集下】【食部】餳;康煕筆画 18、頁 1423。『集韻』『韻会』『正韻』に「徒郎切、音は唐」とある。『説文』に「飴と饊子を和して作った糖食」とある。『揚子・方言』に「餳を餹という」とある。『釈文』に「餳とは洋の意なり。米を煮て爛熟せしめ、洋洋然たる状を呈す」とある。『急就章』に「梨・柰・桃は霜露を待ち、棗・杏・瓜・棣は飴・餳と並ぶ」とある。『詩話』に劉禹錫曰く、「詩に僻字を用いるには、必ず出典あるべし」。宋考功曰く、「沈佺期の『嶺表寒食』の詩に『馬上逢寒食、春来不見餳』とあり。予常にこれを疑う。ここに『毛詩』を読んで『簫管備挙』を見、鄭玄の注に『簫は編みたる小竹管にして、今餳を売る者の吹くがごときものなり』とあり。六経中に『餳』の字見えるは此のみなり。予明日重陽なれば、『糕』の字を韻に押さんと思えども、六経に『糕』の字なきを念じ、敢えて用いず」とある。按ずるに、重編『広韻』に「、徐盈切、昜に従うべし」とあり、『正韻』に易に従うは誤りなり。「餳」は徒郎切、易に従うべし。今一字に混ずるは非なり。『字彙』既に字を載せて音を徐盈反と注しながら、なお餳の下に徐盈・徒郎の二切を併記して、字書の誤りを未だ明瞭に弁ぜざるなり。考証:『急就章』「梨・柰・桃は霜露を待ち、棗・杏・瓜・棣は飴・餳と並ぶ」。謹んで原文に従い「柤桃」を「柰桃」に改む。