康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 206 ページ)
【丑集上】【口部】嘯;康煕筆画 15;頁 206。【唐韻】【正韻】蘇弔切、【集韻】【韻会】先弔切、音熽。【説文】に「吹き出す声なり」とあり。【詩・召南】に「其の嘯や歌う」とあり。【箋】に「嘯は、唇をすぼめて声を出すことなり」と注す。また【小雅】に「嘯歌して懐を傷む」とあり。【司馬相如・上林賦】に「長嘯し哀鳴す」とあり。【拾遺記】に「前漢の時、西方に因霄の国あり。人みな嘯に長ず。男子の嘯声は百里の外に達し、婦人の嘯声は五十里の外に達す」と記す。【世説新語】に「蘇門山中に忽ち真人現る。阮籍これを見んとして往き、之に向かって長く嘯すること久し。真人乃ち笑みて曰く『復た一嘯すべし』と。後、阮籍嘯意尽きて半山に至るや、山上より清響聞こゆ。数部の鼓吹斉しく奏するが如く、山林谿谷間に響き絶えず。顧みて視れば、即ち先の其人にして長嘯せるなり」とある。また【集韻】に息六切、音粛。「気を吹いて歌うが如し」。【詩・王風】に「女有りて仳離し、条として其れ嘯す」とあり。【釈文】に「嘯は、本亦た嘯と作る」と注す。また【集韻】【正韻】に尺栗切。「叱と同じ」。【礼・内則】に「嘯せず指さず」とあり。詳しくは前に「叱」の字の注に拠るべし。「唒」の字は口に従い酋に従う。「嘯」の字は十六画。