康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 721 ページ)
【巳集下】【犬部】獺;康煕筆画 20;頁 721【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】他達切、音闥。【説文】小狗に似て水中に住み、魚を食う。【玉篇】獺は猫に似る。【礼記・王制】獺が魚を捕らえて陳列した後に、山沢を管掌する官はじめて水沢に入って梁を築き魚を捕るべし。【孟子】魚を深淵に追い込む者は獺なり。【埤雅】獺という獣は西方の白虎の類に属し、狐に似て小さく、青黒色にして皮は蝙蝠のごとく、水辺にて鯉を捕らえ四方に並べ、前にして食わず、世人これを祭魚と称す。旧説に、蟾蜍の脂は玉と合し、獺の胆は酒を分つという。また、熊は塩を食らいて死し、獺は酒を飲んで亡ぶという。『淮南子』に曰く、獺の穴は水位の高低を知り、猿の鳴くときは獺これに応ず。ゆえに束晳『発蒙記』に、猿は獺を妻と為すという。また【正字通】に、山獺は広西宜州の山洞に産し、性淫蕩なり。山に此の獣あれば、雌獣みな去る。范成大『虞衡志』に曰く、山獺を土人は挿翹と称し、山中の婦人の気を聞けば必ず跳び来て抱擁す。配偶なければ樹を抱きて枯死す。また海獺あり、海中に住み、獺に似て大なり。毛は水に濡れて湿らず。李時珍曰く、今人その皮を用いて衣領を作り、貂皮には劣る。また蘇頌曰く、諸畜の肝葉はみな定数あれど、唯獺の肝は毎月一葉を増す。十二月には十二葉あり。その中に退葉あり。用いるには実物を見て験ずべし。さらずんば多く偽なり。また【広韻】他轄切、【集韻】【韻会】【正韻】狄轄切、音呾。義同じ。【集韻】またはと書く。