【辰集中】【木部】桃。康煕筆画:10。頁碼:525 頁 04 行。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に「徒刀切」、音は「陶」に同じ。『説文』に「果を指す」とある。『爾雅・釈木』に「旄は冬桃なり。榹は山桃なり」とある。『礼記・月令』に「二月、桃花始めて開く」とある。『内則』に「桃は拭いて治む」とあり。『疏』に「桃は表に毛多し。拭いて治めば、青緑にして胆のごとく滑らかなる。また桃諸あり」という。王粛云く、「諸は菹なり、即ち今の腌桃なり」と。また『典術』に「桃は五木の精にして仙木なり」とある。『礼記・檀弓』に「君、臣の喪に臨みて、巫祝をして桃枝の箒を持ち戈を執らしむ」とある。『左伝・昭公四年』に「桃弓棘矢をもって災を除く」とある。『後漢書・礼儀志』に「桃印を作りて門戸に懸け、悪気を禦ぐ」とある。また含桃は即ち櫻桃なり。『爾雅』にこれを楔と称す。また桃氏は金器を作る工匠なり。『周礼・冬官考工記』に「桃氏、剣刃を作るを掌る」とある。また胡桃あり。『名物志』に羌桃と称す。また銚芅を羊桃という。『爾雅・釈草』に「萇楚、即ち銚芅なり」とある。また桃枝は竹の名なり。『爾雅・釈草』に「桃枝の竹は四寸にして節あり」とある。また『本草』に猪苓を地烏桃ともいう。また桃虫は鷦鷯を指す。また巧婦ともいう。『詩・周頌』に「始め小さき桃虫を信じて、奮んで飛び起て大鳥と為る」とある。また桃林は地名にして華山の東に在り。『書・武成』に「桃林之野に牛を放つ」とある。また老桃は宋の地なり。『左伝・隠公十年』に「魯公、老桃において斉侯・鄭伯と会す」とある。また水名あり。『山海経』に「楽遊山、桃水の源なり」とある。また姓なり。『姓苑』に「戦国に桃応あり、晋に桃豹あり」とある。また『集韻』に「他彫切」、音「祧」に同じ。長柄の器にして、容器中より物を取るに用いる。また『集韻』に「上与切」、音「墅」に同じ。物を舀う器を指す。また『集韻』に「直紹切」、音「趙」に同じ。「

」字と同じ。『博雅』に「木板を指す」とある。考証:『爾雅』に「楔」と作る。謹んで按ずるに、含桃はまた楔と名づけられ、「

」字の通仮にあらず。謹んで『爾雅』に「これを楔と称す」と改む。