康熙字典解説
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【卯集上】【心部】慆。康煕筆画 14、頁碼 397 第 22。『唐韻』土刀切、『集韻』『韻会』『正韻』他刀切、音は滔。『説文』に「喜ぶ」とあり、形は心よりし舀に従い、声を表す。『玉篇』に「歓喜す」とあり、また「軽慢し怠る」とも解す。『書・湯誥』に「軽慢放縦の行いに近づくべからず」とある。『詩・大雅』に「天は軽慢の性を降したまう」とあり、また「久し」とも解す。『詩・豳風』に「久しく家に帰らず」とある。また「疑う」とも解す。『左伝・昭公二十七年』に「天命の疑うべからざるや久し」とあり、注に「慆は疑うの義なり」とある。また「隠し遣る(なぐさむ)」とも解す。『左伝・昭公三年』に「楽をもって憂いを遣る」とあり、注に「慆は隠し遣るの義なり」とある。また『集韻』に徒刀切、音は陶と同じくして義も同じとあり、また葉して他侯切、音は偸と同じくして「過ぎ去り流れる」の義あり。『詩・唐風』に「蟋蟀堂に在り、役車も休むべし。今時に楽しまずんば、日月はかく過ぎ去らん」とある。