康熙字典解説
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【未集下】【色字部】色;康熙筆画:6;頁碼:頁 1014 第 02
古文【広韻】所力切【集韻】【韻会】殺測切、音は嗇。【説文】顔の気なり。人の憂喜は皆顔面に現るるがゆえに、色を顔気と称す。【礼記・玉藻】面色儀容は荘重たるべし。【汲塚周書】喜ぶの色は自然に発し、怒るの色は厳しくして軽蔑を含み、欲するの色は和らぎて歓愉を示し、恐るるの色は畏縮して卑下し、憂い悲しむの色は驚惶して沈静に転ず。【後漢書・厳光伝】皇帝その賢能を思い、ここに命じて形貌の特徴によりて之を訪ねしむ。【注】すなわち外形様貌によりて求むるなり。また彩色を指す。【尚書・皋陶謨】五種の色彩をもって五色の上に明らかに施す。【注】五色とは青・黄・赤・白・黒なり。【左伝・桓公二年】五色をもって諸般の物象を模し、事物の不同を彰わす。また色欲を指す。【尚書・五子之歌】宮内に於いて女色に溺れて政事を廃す。【伝】色は女色を指す。【礼記・坊記】諸侯は本国の女子を娶って妻色とせず、ゆえに君子は女色を遠ざけ、これをもって民衆の綱紀と為す。また景物も亦た色と称す。【荘子・盗跖篇】車馬出行の跡を示す。【潘岳・関中詩】重重の囲困解け、危城生气を顕わす。いかに過失なしと謂うべけんや、功績もまた深測すべからず。【注】載色は、まさに生气あり、起色ありと言うがごとし。また【公羊伝・哀公六年】脸色変じて驚駭す。【注】驚恐の様なり。また【詩経・魯頌】面色温和にして笑意を帯ぶ。【伝】色は温潤の色を指す。また【戦国策】家に於いて怒る者は市に於いて人に脸色を示す。【注】色は脸上に怒色を顕わすを指す。また秘色を指す。【高斎漫録】世人の言う秘色とは瓷器を指す。銭氏呉越国を建つるや、越州焼造して進貢し供奉の器物と為す。臣民用いることを得ず、ゆえに秘色と称す。また【博雅】色は隙を指す。