【丑集上】【口部】嗇。康煕筆画 13、頁 202。古文。『唐韻』所力切、『集韻』『韻会』殺測切、音は色。『説文』本は「

」に作る。愛惜して吝嗇するを指す。「来」に従い「

」に従う。「来」る者を却って蔵む、ゆえに農夫を嗇夫と称す。『玉篇』愛惜・吝嗇・貪婪を指す。『易・説卦伝』吝嗇を表す。『左伝・襄公二十六年』「嗇于(某)」。注に「嗇は貪婪の義」とある。また『老子・道徳経』に「人事を治め天に事ふるは嗇に如くは莫し」。注に「嗇とは余りあれども尽く用いざるの謂い」とある。また『史記・倉公伝』に「脈澁にして連ならず」。また官名。『書・胤征』に「嗇夫馳ず」。注に「嗇夫は財幣を掌るの官」とある。『詩・小雅・田畯至喜』の箋に「田畯は農事を掌るの官、即ち今の嗇夫なり」とある。『史記・張釈之伝』に「虎圏の嗇夫」。注・正義に曰く「虎圏を掌る。百官表に郷嗇夫あり、これ同類の官職なり」。また「穡」と同じ。『儀礼・特牲饋食礼』に「主人出でて嗇を房に写す」。注に「嗇は農事の労作により得たる収穫を指す」とある。『前漢書・成帝紀』に「農事に従い力耕して収穫す」とある。