康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1084 ページ)
【申集中】【虫部】蜀;康熙筆画:13;頁碼:1084 頁 04 行。【唐韻】市玉切、【集韻】殊玉切、音「属」に同じ。【説文解字】葵の葉中にいる蚕を指す。【淮南子・説林訓】蚕と蜀とは形似たりといえども、人の愛憎異なり。【詩経・豳風】「蜎蜎たる蠋」の「蠋」は、元は「蜀」と作る。詳しくは「蠋」の字注を見よ。また獣類を指す。【山海経】に曰く、杻陽山に獣あり、形馬に似て文虎に似たり、名づけて鹿蜀と曰う。その皮毛と尾を佩ぶれば、子孫の繁栄に利あり。また【韻会】に、鶏の大なるを蜀鶏と称すとあり。また巴蜀を指し、地名なり。秦、蜀郡を置き、即ち益州の一帯なり。また【爾雅・釈山】に、孤立せる山を蜀と曰う。【疏】に、山中に独り聳ゆる者を蜀と名づく。また【字彙補】に、祭祀に用うる器を指すとあり。【管子・形勢篇】に、祭器を抱きて言わずして、廟堂既に整えらる。また「睽」に同じく、『帰蔵易』に見ゆ。【楊慎説】に、「蠲」の字は「蜀」を声旁として「圭」の音を読む。これにより「蜀」は本来「圭」の音有るを知る。考証:【爾雅・釈山】「独山、蜀」の一句は、原文に従い「独山」を「独者」に改む。