基本情報
五行
金
吉凶
吉
繁体字:鞦
異体字:秌,穐,龝
命名の意味
康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 850 ページ)
【午集下】【禾部】秋;康煕筆画:9;ページ番号:850 ページ 06 行
古文は「龝」と書く。
【唐韻】は「七由切」、【集韻】【韻会】は「雌由切」、【正韻】は「此由切」で、音は「鰌」と同じ。
五行において「金」が司る季節である。
【爾雅・釈天】に「秋を白蔵と曰う」とある。
【注】に「秋の色白くして収蔵を主るが故なり」と解説する。
【釈名】に「秋、就なり。万物此に至って就(成)るを謂う。また繦(きん)なり。万物をして時に従って成熟せしむるを促す」とある。
また【説文解字】に「秋、禾穀の熟するなり」とある。
【礼記・月令】に「孟夏、麦秋至る」とある。
【澔(注者)の説】に「所謂『秋』とは百穀の熟する時なり。この節は未だ夏なれど、麦にとっては既に秋なるが故に『麦秋』と云う」とある。
【尚書・盤庚】に「ここに收成(秋)あり」とある。
また【礼記・郷飲酒義】に「西方は秋に当る。秋は愁なり。秋に収斂(愁)を行うは、義を体し守るなり」とある。
【注】に「ここにおける『愁』は『揫』と読み、収斂の意なり。秋の粛殺厳厲なる景象を体す」とある。
【春秋繁露】に「『秋』の字の意味は『湫』のごとし。湫は憂愁悲傷の貌なり」とある。
また九月を「三秋」と称す。
【詩経・王風】に「一日見ず、三秋を隔つるがごとし」とある。
また「四秋」という説あり。
【管子・軽重乙篇】に「一年に四秋ありて四時に分つ」とあり、こう言う。「農事まさに始めんとす。什伍により農夫を組織し、耒耜に必要な鉄を徴収せよ。これを『春の秋』と謂う。盛夏将に至らんとし、糸絮を作る時なり。これを『夏の秋』と謂う。大秋の収穫は五穀汇集の時なり。これを『秋の秋』と謂う。深冬、室中にあって婦女紡績・織布・麻撚りを為す時なり。これを『冬の秋』と謂う」。
また【広韻藻】に「竹秋は三月を指し、蘭秋は七月を指す」と記す。
また「秋秋」あり、馬の奔騰するさまを形容す。
【前漢書・礼楽志】に「飛竜、秋秋として上天に遨遊す」とある。
また【揚雄・羽猟賦】に「歩み秋秋蹌蹌として西園に入る」とある。
【荀子・解蔽篇】に「鳳凰、秋秋として舞う」とある。
【注】に「『秋秋』は『蹌蹌』のごとし。舞うさまを言う」とある。
また『春秋』あり、魯国の史書の名称なり。
また「大長秋」あり、皇后の官名なり。
【前漢書・百官表】に「漢の景帝、『将行』を改めて『大長秋』と名づく」と記す。
【師古注】に「『将行』は秦の官名なり。『秋』は収穫の時、『長』は長久の意なり」とある。
また姓の一つなり。
また音「七遥切」にして、「鍬」に同じ。
【揚雄賦】中の「秋秋蹌蹌」の「秋」を、蕭該(学者)はこの音に読む。
また【荀子・解蔽篇】に「鳳凰、秋秋として舞い、その翼は盾のごとく、その鳴声は簫のごとし」とあり、「秋」は「簫」と韻を踏む。
また音「楚倶切」にして、「蒭」に同じ。
【水南翰記】に「北方に八九十歳の老嫗あり、歯落ちて新たに生え、夜に出でて人の嬰児を食らうものあり。名付けて『秋姑』と曰う。ここにおける『秋』の音は『蒭酒』の『蒭』のごとし」と記す。