康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 744 ページ)
【午集上】【玉部】瓊;康煕筆画:20;頁碼:744 頁下段 36。【広韻】【正韻】渠営切、【集韻】葵営切、音は煢に同じ。【説文】に「赤玉なり」とある。【詩・衛風】に「木瓜を以て我に投ずれば、瓊琚を以てこれに報ゆ」とあり、伝に「瓊とは玉の美なる者なり」と注す。【韻会】に銭氏の説として、「詩において玉を指して瓊と言うこと甚だ多し。瓊華・瓊英・瓊瑩・瓊瑤・瓊琚・瓊玖は、皆玉色の美なるを瓊と謂うのであって、玉の名にあらず。許叔重(慎)は【瓊は赤玉なり】と云えり。しかるに木瓜の篇に言うところの瓊玖の玖は黒玉にして、亦た赤にあらず」とある。また【玉篇】に「積石をもって樹となし、名づけて瓊枝という。その高さ一百二十仞、囲み三十囲、琅玕をもってこれの宝とす」とあり、【前漢書・司馬相如伝】に「芝英を咀噍し、瓊華を嘰す」と見え、張揖の註に「瓊樹は崑崙の西、流沙の浜に生じ、囲み三百、高さ万仞。華蘂なり。これを食すれば長生す」とある。また人名にも用いる。【古今注】に「魏の文帝の宮人にて絶えて愛せられたる者に、莫瓊樹・薛夜来・田尚衣・段巧笑の四人あり、日夕側に在りき」と記す。また州名。漢の朱厓郡にして、唐に分けて瓊州を置く。また【集韻】に旬宣切、音は旋に同じ。琁と同字。また【韻補】に渠陽切に叶い、音は強に同じ。【楚辞・招魂】に「砥室翠翹、曲瓊を挂く些。翡翠珠被、光斉しく爛たる些」とある。