康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 981 ページ)
【未集下】【肉部】能;康煕筆画:12;頁碼:981 頁 16 行
【広韻】【集韻】【正韻】音は奴登切、儜に同じ。【説文解字】熊の類にして足は鹿に似たる獣と釈す。この獣は骨堅固なるがゆえに能と名づく。後に賢にして強き人を能傑と称す。【徐曰】「堅中」とは骨節の堅実なるを指す。
また【広韻】長ずる・善くするの義。【増韻】任に堪うるの義。【書・大禹謨】汝自誇らざれば、天下汝と争勝する者なし。
また【正字通】順服し親しむの義。【詩・大雅】遠きを安んじ、近きを親しむ。
また【広韻】音は奴来切、【正韻】音は囊来切、音は■に同じ。三足の鼈を指す。【爾雅・釈魚】鼈の三足なるを能という。【注】【山海経】に山より出でて三足の鼈多しとあり、今陽羨県君山の池にも亦有り。
また「台」に通ず。「三能」は星宿の名。【史記・天官書】魁の下に六星あり、两々相近く、これを三能という。【注】三台とも書く。
また【正字通】音は乃帯切、音は柰に同じ。姓なり。唐に能延寿・能元皓あり、宋に能迪あり。
また「耐」に通ず。【前漢書・晁錯伝】胡貊の人は本性寒に耐え、揚粤の人は本性暑に耐う。【注】能は音耐に同じ。
また【韻補】葉音して尼と読む。【屈原・離騒】我既に此れ多くの内美を有す、又重ぬに修能を加う。下の句「佩」に韻す、「佩」は音皮。
また葉音して寧と読む。【詩・小雅】各々爾が能を示せ。上の句「湛」に韻す、「湛」は音沈。
また葉音して袽と読む。【柳宗元・佩韋賦】屡屈して直往すとも、固に車敗れて路を失わん。大路に由りて迂回すとも、又通達を求むるも能わず。