康熙字典解説
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【申集上】【虫部】蟊;康熙筆画:17;頁碼:1096 頁 13 行目
古文献による記載:『唐韻』は莫浮切と注音し、『集韻』『韻会』は迷浮切と注音して、音は「侔」に同じ。「蝥」と義を同じくす。『説文解字』に「蠿蟊」と釈す。また一音あって謨蓬切、音は「蒙」に同じく、亀甲を用いた占いで兆の気が潤沢ならざるを指す。『尚書・洪範』に「曰圛曰蟊」と見える。按ずるに『説文解字』によれば、「蟊」は莫浮切にして蠿蟊を意味し、「蝥」は莫交切にして螌蝥を意味す。両字は本来音義ともに別なり。しかるに唐宋期の字書を考証するに、「蟊」と「蝥」は音義通ずべしと見え、今『唐韻』の注音を以て準とす。詳説は「蟊」の注釈を参照すべし。考証:『尚書・洪範』の原文は「圛曰蟊」。謹んで正義が引く鄭玄・王粛の版に従い、「圛」の上に「曰」を増補す。