康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 967 ページ)
【未集中】【耳部】聊;康熙筆画:11;頁碼:967 頁上段 01。【唐韻】洛蕭切、【集韻】【韻会】憐蕭切、【正韻】連条切、音は膫。【説文】に「耳鳴なり」とある。また【韻会】に「語助なり」とある。【詩・唐風】に「椒聊の実」とあり、【伝】に「椒聊は椒なり」といい、【疏】に「聊は語助なり」という。また【博雅】に「聊は苟且なり」とあり、【詩・衛風】に「娈たる彼らの諸姫、聊ら之と謀る」とあり、【伝】に「聊は願なり」といい、【箋】に「聊は且つ略すの辞なり」という。【晋書・阮籍伝】に「聊ら復た爾のみ」とある。また「頼る」の義あり。【前漢書・張耳陳余伝】に「天下の父子をして相聊ぜしめず」とあり、【揚子・方言】に「此れ其の計画、聊頼する所なし」とある。また【左思・呉都賦】に「相与に聊浪として昧莫の坰に在り」とあり、【注】に「聊浪は放曠の貌なり」という。また地名なり。【左伝・昭公二十年】に「聊摂以東」とあり、【注】に「聊摂は斉の西界なり。平原郡聊城県東北に摂城あり」という。【史記・韓王信盧綰伝】に「豨の将張春を聊城に破る」とある。また姓なり。【風俗通】に「聊倉、漢の侍中為る」とある。また【集韻】に力求切、音は騮。木名なり。【爾雅】に「朻なる者を聊と曰う」を引く。按ずるに【爾雅釈木】の音義によれば、聊の音は寮にして騮の音無し。【集韻】何に拠れるか未だ審らかならず。また【楚辞・九嘆】に「耳聊啾として戃慌す」とあり、【注】に「聊啾は耳鳴なり。聊の音は留なり」という。また阿蘭聊は西域の国名なり。【後漢書・西域伝】に「奄蔡国、名を改めて阿蘭聊国とす」とある。また騮に同じ。【前漢書・地理志】に「華聊、緑耳の乗」とある。また【集韻】に力吊切、音は嫽。木名なり。【説文】には本を作と為す。【類篇】に或いは作とし、亦作と為すとある。