康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 277 ページ)
【寅集上】【子部】孔;康熙筆画:4;頁碼:277 頁 09 行。古文。【唐韻】【正韻】康董切、【集韻】【韻会】苦動切。いずれも「空」の上声。【説文】に通ず。乙と子に従う。乙は子を請う鳥なり。乙至りて子を得れば、これを嘉美す。ゆえに古人、名を嘉とし字を子孔とす。また甚だしきなり。【詩・小雅】「徳音孔昭」。【書・禹貢】「九江孔殷」。【注】殷は正なり。水道甚だその正を得たるを言う。また穴なり。【爾雅・釈詁】「孔、閑なり」。【疏】謂わく閑なり。【周礼・冬官考工記・圅人】「其の鑽むる空を視て惌(ゆる)し」。【史記・舜本紀】「匿空旁出す」。【注】空すなわち孔なり。また空なり。通ずるなり。【老子・道徳経】「孔徳の容、惟道に従う」。【注】謂わく空虚にして能く容るるなり。また【揚子・太玄】「孔道夷如たり」。【注】孔道は通道なり。また鳥名。【山海経】「南方に多孔烏あり」。また姓。【広韻】殷の湯の後なり。もと帝嚳の妃・簡狄が乙の卵を呑みて契を生み、姓を子氏に賜う。成湯に至り、その祖が乙の卵を呑みて生じたるをもって、名を履とし、字を太乙とす。後代、子に乙を加えて始めて孔氏と為る。宋の孔父嘉が華父督の難に遭い、その子魯に奔り、ゆえに孔子魯に生ず。