康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 289 ページ)
【寅集上】【宀部】寒;康煕筆画:12;頁碼:289 頁 09 行。古文。【唐韻】胡安切。【集韻】【韻会】【正韻】河干切。音は韓。【説文】凍るなり。本は「𡨄」に作る。人を宀の下に置き、茻を以て薦(しき)覆うを示し、下に仌あり。仌は氷なり。隷書に省みて「寒」と作る。【釈名】寒とは捍(ふせ)ぐなり。捍とは格(とどこお)るなり。【玉篇】冬の時。【易・繋辞】日月運行して一寒一暑あり。【書・洪範】庶徴に曰く燠あり、曰く寒あり。【伝】温は万物を生じ、寒は万物を成す。また司寒あり、水神なり。【左伝・昭公四年】玄牡と黒黍を用いて司寒を祀る。【注】司寒は即ち玄冥にして、水神なり。また【国語】火星現れて清風あり、人に寒を防がしむ。【荀悦・申鑑】下に凍える民あらば、上に衣服を備うるべからず。また窮困窘迫を指す。【史記・范睢伝】范叔なんとぞ此の如く窮まらんや。【宋史・陳同甫伝】奇士・貧寒の士皆これに依る。また国名。北海に在り、平寿県の東の寒亭なり。【史記・夏本紀】伯明氏の讒言の子寒浞の封国なり。また姓なり。漢に博士寒朗あり。また葉して胡田切、音は賢。【楚辞・天問】いずく冬暖かく、いずく夏寒き。いずくに石の林あり、いかなる獣よく語る。また葉して側隣切、音は真。【欧陽修・韓子華に答うる詩】才ある者下位に埋もれ、悪人去りて善人乃ち伸ぶ。家々戸々遍く至り、飢える者を飽かしめ、寒き者に衣を着しむ。