【亥集中】【鳥字部】鳱;康熙筆画:14;頁碼:1482 頁 03 行
『広韻』に「古寒切」、『集韻』に「居寒切」とあり、音は「干(かん)」。
『広韻』に曰く、「鳱鵲」は鳥の名なり。将来の事を予知すという。あるいは「鳱鵠」とも書く。
『広雅』に曰く、「鳱鵠」は即ち喜鵲なり。「鳱」の字、あるいは「乾」とも書く。陸賈曰く、「乾鵲鳴けば行人至る」と。
『玉篇』に曰く、あるいは「准」とも書く。
また『集韻』に「魚切」とあり、音は「贗(がん)」。
『塩鉄論』に『詩経』の句を引きて「嗈嗈として鳱鳴く」とす。按ずるに、今伝わる『詩経』の版本には「鴈(がん)」と作る。
また『禽経』に曰く、水に従えば「鳱」とは、北より南へ飛ぶを指す。山に従えば「鳱」とは、南より北へ飛ぶを指す。張華の注に曰く、「鳱」は音「鴈(がん)」なり。鳱は陽を追う候鳥なり。冬は南へ飛びて江岸に棲むが故に、その字「干」に従う。仲春に至り寒気将に尽きんとすれば、鴈始めて北へ飛ぶ。その時燕・代等の地なお寒し。かれら山間・陸地・岸辺の谷に棲むが故に、その字また「厈(がん)」に従う。『開元五経文字』に曰く、「鴈」また音「岸(がん)」と読む。されば「鳱」は即ち「鴈(がん)」の字なること疑いなし。
また『集韻』に「魚旰切」とあり、音は「岸(がん)」。義同じ。
また「侯旰切」とあり、音は「翰(かん)」。これ「鳱鴠(かんたん)」を指す。
『淮南子・時則訓』に曰く、仲冬の節、鳱鴠鳴かず。
高誘の注に曰く、鳱鴠は夜鳴きて天明を望む鳥なり。
『礼記・坊記』に逸詩を引きて曰く、「あの鳱鴠の鳥を見よ、君主なおこれを憂う」と。
『月令』には「鶡鴠(かちたん)」と作る。
『広雅』に曰く、鶡鴠は即ち「旦(たん)」(黎明を指す)なり。また名づけて「渴旦(かつたん)」ともいう。
『正字通』に曰く、「

」の字、あるいは略して「鳱」と書く。「鳱」の字また「渴(かつ)」の音あり。