康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 694 ページ)
【巳集中】【片部】牘;康煕筆画:19;頁碼:694 頁下段 32。『唐韻』『集韻』『韻会』徒谷切、『正韻』杜谷切、音は読に同じ。『説文』に「書版なり」とあり。『荘子・列禦寇』に「小夫の知、苞苴・竿牘を離れず」とあり。『戦国策』に「筆牘を取りて之を受く」とあり。注に「牘は書版なり」という。『史記・倉公伝賛』に「緹縈、尺牘を通ず」とあり。『前漢書・昌邑王伝』に「牘を持して趨謁す」とあり。注に師古曰く、「牘は木簡なり」と。また楽器なり。『周礼・春官・笙師』に「牘・応・雅を舂じて、以て祴楽を教う」とあり。注に「牘・応・雅は其の舂ずる者を教うるものなり。謂わく地を築するをもってす」という。疏に「牘を舂ずるに竹を用い、大いさ五六寸、長さ七尺、短き者は一二尺なり。其の端に両孔あり、漆して画し、両手をもって地を築す。牘・応・雅は其の舂ずる者を教うるものなり。謂わく賓酔いて出ずるとき、祴夏を奏するなり。此の三器を以て地を築するを行節と謂う」とあり。『釈名』に「舂は撞なり。牘は築なり。舂じて地を築して節と為す」という。『韻会』に毛氏曰く、「『説文』は片に従い売声とす。当に売と作るべし。罒に従うは非なり」と。