康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 630 ページ)
【巳集上】【水部】淡;康煕筆画:12;頁碼:630 頁 18 行。【広韻】【正韻】徒覧切、【集韻】【韻会】杜覧切、音は啖。【説文】に「味濃厚ならず」とあり。【急就篇註】に「味平薄なるを淡と曰う」とあり。【史記・叔孫通伝】に「呂后陛下と共に苦を攻め啖を食す」とあり。【註】に「啖は淡とも書く」とあり。【如淳曰】に「蔬菜なきを食するを淡と曰う」とあり。また甘味に反ずる味を指す。【礼記・表記】に「君子は淡泊をもって成り、小人は甘甜をもって敗る」とあり。また【広韻】に徒敢切、音は噉。淊淡とは水満つる様なり。【前漢書・揚雄伝】に「秬鬯泔淡」とあり。また【広韻】【集韻】【正韻】に以冉切、音は琰。澹淡とは水波揺盪する様なり。【枚乗・七発】に「湍流逆波し、また澹淡として揺盪す」とあり。また風に随いて飄動する様。【司馬相如・上林賦】に「風に随いて澹淡す」とあり。また淡淡とは水流平穏にして満溢する様。【宋玉・高唐賦】に「水波潰散し淡淡として流入す」とあり。また【広韻】【集韻】に徒甘切、音は談。水の様。または澹と書く。また痰の字に通ず。【王羲之・初月帖】に「淡悶千嘔」とあり。【黄伯思云】に「淡は古の痰の字なり」とあり。また【広韻】【集韻】【韻会】【正韻】に徒濫切、音は餤。水の味。【中庸】に「平淡にして人をして厭わしめず」とあり。また【集韻】に以贍切、音は豔。水の様。【列子・湯問篇】に「淡淡焉として物存するが若し」とあり。張湛の読み。考証:【列子・殷湯篇】に「淡淡焉として物存するが若し」とあるは、原書に照らして湯問篇に改むべし。