康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 844 ページ)
【午集下】【示部】禂;康熙筆画:13;頁碼:844 頁 11 行目。『唐韻』都皓切、『集韻』『韻会』睹老切、音は倒。祷に通ず。『説文』に「牲馬を祷る祭なり」とあり。『周礼・春官』に「甸祝、牲を禂り、馬を禂る。皆その祝号を掌る」と見え、注に杜子春曰く「禂は祷なり。馬のために疾なきを祷り、田のために禽牲の多獲を祷る」。『詩・小雅』に「既に伯し既に祷る」とあり、疏に「伯は馬祖にして、天駟房星の神なり。田のために馬祖を祷り、馬の強健を求む」と釈す。按ずるに、杜の説および『詩』疏によれば、牲を禂り馬を禂るとは総じて馬祭の一事なり。鄭康成『周礼』注は杜説を取らず、謂うに「禂は伏誅の誅のごとく読む。今侏大なる字なり。牲のために祭して肥充を求め、馬のために祭して肥健を求む」と。これによれば、禂はただ肥大を釈するのみで、祷の意に切らず、かつ牲を禂り馬を禂るは両事となり、杜説と迥に異なる。『集韻』『韻会』は鄭説に主たり、音を追輸切とし、ながらもただ「牲のために祭して肥充を求む」と釈するのみにて、反って馬を祭る一事を脱却せり。いかなる解か知らず。また『集韻』に刀号切、音到。義同じ。或いは作す。