康熙字典解説
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【未集下】【舟部】船;康煕筆画:11;頁碼:頁 1010 第 17【唐韻】【集韻】【韻会】食川切、音膞。【説文】舟なり。【世本】共鼓・貨狄、船を作れり。黄帝の臣なり。【揚子・方言】舟は、関より西は之を船と謂う。【釈名】船とは循なり、水に循いて行くなり。【史記・淮陰侯伝】信すなわち疑兵を増し、船を陳べて臨晋を渡らんとす。【注】索隠曰く、劉氏云う、陳船は地名にして旧関の西、今の朝邑に在り、非なり。案ずるに京兆に船司空県あり、陳船と名づけず。陳船とは、船艘を陳列して河を渡らんとするなり。又【左思・蜀都賦】戈船江湖に掩わる。又【正字通】皮船とは、明の少保戚継光の濟水法に、生牛馬の皮を用い、竹木にて縁りて箱形とし、火にて乾かし、更に竿を以て結び助け、以て水に浮ぶ。一皮船一人に乗ずべく、両皮船縫い合せて三人に乗ずべし。又【韻会】衣領を船と曰う。【正字通】俗に船を以て襟穿と為す。『続演繁露』に云う、杜詩「天子呼来不上船」、或いは衣襟を船と為すと言うも誤なり。按ずるに蜀人は衣の繋帯を穿と呼び、俗因りて穿を改めて船と作す。又姓なり。【姓苑】に出づ。又天船は星名なり。【丹元子・歩天歌】に見ゆ。又【集韻】余専切、音沿。義同じ。俗に舡と作るも非なり。