康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 455 ページ)
【卯集中】【手部】撥;康熙画数 16;頁 455【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】北末切、音鉢。【説文】治むるなり。【詩・商頌】王桓として撥す。【公羊伝・哀公十四年】乱世を撥して之を正に反すは、春秋に近きこと莫し。また除く也。【前漢・司馬遷伝】秦、古文を撥り去り、詩書を焚滅す。また発揚する貌なり。【礼記・曲礼】衣は撥むることなかれ。また【増韻】捩り開く也。また転ずる也。【戦国策】弓撥れて矢鉤る。【註】撥とは弓の反るを謂う。また葬具なり。【礼記・檀弓】輴を廃して撥を設くるは、礼の中ならざるを窃むる者なり。【註】撥は輴車を撥引くべきもの、いわゆる紼なり。また鼓弦の物なり。【唐書・蘇頲伝】皇甫恂蜀に使し、檄して庫銭を取り、琵琶の捍撥玲瓏鞭を買わしむるに、頲与えざりき。また叱撥は良馬の名なり。また【集韻】【韻会】【正韻】蒲襏切、音跋。絶ゆなり。【詩・大雅】枝葉未だ害あるなく、本実先に撥る。箋に云く、撥は猶絶のごとしと。疏に云く、撥りて余根を去るが故に、猶絶ゆるなりと。また【詩・朱伝】方に吠るに叶い、音廃。また必列に叶い、音鼈。義同じ。また【唐韻】【集韻】普活切、音潑。草を芟る也。発と同じ。また作る。また撥剌は弓を張る貌なり。【張衡・思玄賦】威弧を彎じて撥剌す。【註】剌は音力達反。また【史記・索隠】房越切、音伐。大楯を謂う。【史記・孔子世家】夾谷に会す、斉の有司四方の楽を奏せんことを請う、ここに旍旄羽祓、矛戟剣撥、鼓譟して至る。【集韻】瞂に作る。考証:【詩・大雅】枝葉未だ害あるなく、本実先に撥る。【疏】撥るとは、之を撥り去り、その余根を去るが故に、猶絶ゆるなりと。謹んで按ずるに、「故に猶絶ゆるなり」の四字は箋を釈するの詞なれば、当に先に箋にして後に疏すべし。謹んで「箋に云く、撥は猶絶のごとしと。疏に云く、撥りて余根を去るが故に、猶絶ゆるなりと」に改む。