康熙字典解説
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【亥集中】【魚部】鮑;康煕筆画:16;頁碼:1468 頁第 14。『唐韻』薄巧切。『集韻』『韻会』『正韻』部巧切。音は抱。『説文』に「饐(ひ)たる魚なり」とあり。『玉篇』に「漬(ひた)せる魚なり。今は裛(おお)い魚と謂う」とある。『釈名』に「鮑魚とは、鮑は腐るの義にして、埋蔵して奄(おお)い腐臭せしむるなり」という。『急就篇注』に「鮑また海魚にして、これに塩を加えて乾かさざるものなり」とある。『周礼・天官・籩人』に「膴(ぶ)、鮑魚、鱐(さく)」と見え、注に「鮑とは楅室(ふくしつ)の中にて糗(いりべ)して乾かすものにして、江淮より出づ」とある。『史記・貨殖伝』に「鮑千鈞」とあり、注に「鮑は膊(はく)魚なり。中を破りて頭尾相離れざるを鮑と謂い、これを膊関と称す」という。『周語』に「鮑魚は俎豆に登らず」とあり。『家語』に「不善の人と居すれば、鮑魚の肆(てん)に入るが如く、久しくしてその臭いを聞かず」とある。また姓なり。『左伝・荘公十四年注』に「鮑叔牙、小白の傅(ふ)なり」とあり。『斉語』に「鮑叔牙は斉の大夫にして姒姓の後なり」とある。また鞄と同じ。『周礼・冬官考工記』に「皮を攻むる工、函(かん)、鮑」とあり、注に「鮑、あるいは書して鞄とす。『蒼頡篇』に鞄あり」という。また『集韻』に披交切、音は抛。魚の名。また『集韻』に班交切、音は包。人名。楚に申鮑胥あり。通じて包と作る。