康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 109 ページ)
【子集上】【人部】偅;康煕筆画:11;頁碼:109 頁下段 24。『集韻』に「朱用切、音は踵」とあり。「儱偅」は志を得ざるさまをいう。「儱偅」は「龍鐘」「隴種」「躘踵」に通じ、いずれも人の潦倒して失意なるさまを形容す。『荀子・議兵篇』に「隴種して退く」とあり、注に「魂魄を失いたるさま、すなわち龍鐘なり」という。『埤蒼』には「躘踵」と書き、『指南』には「儱僮」と書く。『北史・李穆伝』に「宇文泰戦敗し、敵兵追いつくに至り、李穆鞭をもって宇文泰を打ちて曰く、『籠東の軍士よ、汝らが主帥いずこに在や』」とあり、「籠東」すなわち「隴種」にして、軍隊潰敗のさまをいう。字は異なれども、音義同じ。また「憧」に通ず。『易・咸卦』に「憧憧往来」とあり、京房の本はこれを「偅」に改む。また「僮」に同じ。『漢張公神道』に「白鹿に駕して仙童に従う」という。