基本情報
発音
SETSU,ORU ORERU KUJIKU
五行
火
吉凶
无
繁体字:摺
命名の意味
康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 422 ページ)
【卯集中】【手部】折;康煕筆画:8;頁碼:422 頁 04 行
【唐韻】旨熱切、【集韻】【韻会】【正韻】之列切。音「浙」。屈めて断つことをいう。
【詩経・鄭風】我が樹る所を折ることなかれ。
【国語・周語】牲体を分解し関節を折りて共に烹る。ここに「折俎」の宴飨あり。
また判断・裁決の義あり。
【易経・賁卦象伝】君子これによりて庶政を明察し、敢えて訟獄を軽率に裁断せず。
【孔穎達疏】断固をもって直ちに訟獄を裁断すべからず。
また調和し正を取るの義あり。
【漢書・貢禹伝】孔子あらざれば、則ち準縄とするべきものなし。
また曲がるの義あり。
【礼記・玉藻】還走は矩に合すべし。
【鄭玄注】曲折して行うこと方正なるべし。「還」は「旋」にも作る。
【史記・灌夫伝】臣ますます呉軍の営塁の曲折を知る。請う再び往かん。
また身を屈し身分を下ぐるの義あり。
【漢書・伍被伝】身を屈し恭しく士に接す。
また挫敗し挫折せしむの義あり。
【史記・項羽本紀】諸侯の兵勝に乗じて秦兵を慢侮す。
【漢書・蒯通伝】漢王一日に数戦すれども、寸土の功なく、敗北奔亡して自ら救う能わず。
また制止し阻挡するの義あり。
【詩経・大雅】予に禦侮の武臣ありと言わん。
【毛亨伝】武臣敵車の衝突を撃退するを「禦侮」と謂う。
【孔穎達疏】敵人の衝突を制止する能くする者なり。
また当面に人の過失を指責するの義あり。
【史記・呂太后本紀】廷中で面折廷争す。
また毀壊し毀棄するの義あり。
【易経・説卦】兌は毀折を象る。
【漢書・高帝紀】常に王媪・武負に就いて酒を貰い、酔って臥す。王媪・武負しばしば其の上に龍を見るを怪しむ。高祖毎に来りて酒を買い、留まって飲めば、讐は数倍す。怪異を見るに及び、歳終に両家しばしば券札を折りて、高祖の負える酒債を免ず。
【顔師古注】之を折りて、其の負う所の債を棄つるなり。
また封土して祭祀の場所と為すを「折」と謂う。
【礼記・祭法】泰折に瘞埋して地を祭る。
【鄭玄注】折は昭晢なり。必ず昭明の名を用いるは、神霊を尊ぶなり。
また【漢書・郊祀志注】方沢の形四面曲折せるを言う。
また「短折」は夭折・早死を指す。
【尚書・洪範】六極。一曰く凶短折。
【孔穎達疏】歯未だ易らずして死するを「凶」といい、年二十に満たずして死するを「短」といい、婚せざるにして死するを「折」という。
【漢書・五行志】人に傷を加うるを「凶」といい、禽獣に傷を加うるを「短」といい、草木に傷を加うるを「折」という。
【又】兄死んで弟あるを「短」といい、父死んで子あるを「折」という。
また葬具の義あり。
【儀礼・既夕礼】折を棺の上に覆うこと架の如し。
【鄭玄注】折は物を閣くが如き架なり。方枘をもって木を連ね作り、床の如くして席なし。壙の上に置き、以て抗席を支う。
また地名あり。
【春秋・桓公十一年】柔、宋公・陳侯・蔡叔に会い、折に盟す。
また姓あり。
【後漢書・方術伝】折象。其の祖先折侯に封ぜられ、遂に折を氏とす。
また音【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】食列切。音「舌」。
【説文解字】断るなり。
【広韻】断れてなお連なる。
【易経・鼎卦】鼎の足折れて、公の餗を覆す。
【礼記・月令】孟秋、法官に命じて傷瘍を視察し、骨折を審理せしむ。
【鄭玄注】折は筋骨の損傷を指す。
【漢書・賈誼伝】斧の用を釈きて、利刃をもって触れんと欲せば、欠けずんば必ず折れん。
また音【唐韻】【正韻】杜奚切、【集韻】【韻会】田黎切。音「題」。
【礼記・檀弓】吉事は舒徐たるを尚ぶ。
【鄭玄注】安詳舒緩の様なり。
また音【集韻】【韻会】【正韻】征例切。音「制」。これも断るの義なり。
【班固・西都賦】許少巧を発し、秦成力を奮って折る。軽健なるを執り、勇んで搏噬す。
【李善注】許少は古の敏捷の人。秦成は壮士なり。
また音【集韻】時制切。音「逝」。これも曲がるの義なり。
【礼記・曲礼】立ちは磬のように折れて、佩玉を下げる。
【孔穎達疏】身体は磬の背の如く曲がるべし。
【陸徳明・音義】「折」、音之列反。又一音「逝」。
【屈原・離騒】何ぞ我の美しき佩玉の高き耸ゆるや、衆人纷纷として其の光を蔽う。思うに此の党人不信なるかな、恐らくは嫉妬によりて之を摧折せん。
【王逸注】沈重曰く音は「折」。『説文』は「𣂔」に作り、「斤」をもって「艸」を断つ。籀文は「𣂔」に作り、「艸」「仌(氷)」中に在り。氷寒ければ故に草折る。隷書は「手」「斤」に従う。
考証:【礼記・祭法】泰折に瘞埋して地を祭る。【注】折は昭晢なり。謹んで原文の「皙」を改めて「晢」とす。