康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1277 ページ)
【酉集下】【邑部】鄭;康煕筆画:19;頁碼:1277 頁第 30 行。【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】直正切、音程。国名。【釈名】「鄭」とは平坦なる田の謂いなり。其の地に平坦なる田多きが故に然り。【正字通】鄭は元来西都の京畿内に属する地なり。周の宣王、其の弟友を此処に封じて鄭国とす。鄭の桓公、其の妻子と財貨を虢・鄶に寄託し、其の子武公、周の平王を東都に安んずるを助け、遂に封土を移し、旧国号を新城邑に冠して新鄭と称す。即ち今の河南省開封府の鄭州是なり。また南鄭あり、県名なり。今は陝西省漢中府に属す。桓公の封地は京畿内に在りて西鄭と称し、漢中は京兆の南に在るが故に、之を別つために南鄭と称す。【一統志】南鄭は古の褒国に附庸せる城邑なり。鄭の桓公薨ずるや、其の民南走して此処に居し、故に南鄭と曰う。また【広韻】に「郑重」は殷勤・懇切の義なり。【前漢・王莽伝】「これ皇天の符命を下すに懇切たる所以にあらず」。また姓なり。【集韻】鄭国韓に滅ぼされ、子孫遂に国名を以て氏と為す。